§E18.8普遍被覆の存在

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本記事では、基点から始まる道の端点固定ホモトピー類を点とする空間を構成し、局所座標、弧状連結性および単連結性を順に証明する。

定義 1. 被覆写像p:X~→Xp:\widetilde X\to Xの全空間X~\widetilde Xが単連結であるとき、ppをXXの普遍被覆 (universal cover) という。

1 半局所単連結性

定義 1.1. 位相空間XXが半局所単連結 (semilocally simply connected) であるとは、各点x∈Xx\in Xに開近傍WWが存在して、包含写像W↪XW\hookrightarrow Xが誘導する準同型

π1(W,x)⟶π1(X,x)\pi_1(W,x)\longrightarrow\pi_1(X,x)

の像が自明であることをいう。

半局所単連結性は、近傍WW自体が単連結であることを要求しない。WWのループが、より大きい空間XXの中でヌルホモトピックになることだけを要求する。

補題 1.2.XXを局所弧状連結かつ半局所単連結な空間とする。任意の点x∈Xx\in Xと任意の開近傍OOに対し、x∈U⊆Ox\in U\subseteq Oを満たす弧状連結な開集合UUで、UU内の任意のxxを基点とするループがXX内でヌルホモトピックになるものが存在する。

証明. 半局所単連結性により、xxの開近傍WWで、包含W↪XW\hookrightarrow Xが誘導する基本群準同型の像が自明であるものを取る。局所弧状連結性をO∩WO\cap Wに適用し、xxの弧状連結な開近傍UUで

x∈U⊆O∩Wx\in U\subseteq O\cap W

を満たすものを取る。UU内のxxを基点とする任意のループはWW内のループでもあるから、そのループはXX内でヌルホモトピックである。▨

定義 1.3.XXを局所弧状連結かつ半局所単連結な空間とする。点x∈Xx\in Xの許容近傍 (admissible neighborhood) とは、xxを含む弧状連結な開集合U⊆XU\subseteq Xで、包含写像U↪XU\hookrightarrow Xが誘導する準同型

π1(U,x)⟶π1(X,x)\pi_1(U,x)\longrightarrow\pi_1(X,x)

の像が自明になるものをいう。補題 1.2により、許容近傍は各点の近傍基をなす。

2 道の類から作る空間

XXを空でない連結かつ局所弧状連結かつ半局所単連結な空間とし、基点x0∈Xx_0\in Xを固定する。局所弧状連結空間の弧状連結成分は開である。したがって、XXの連結性からXXは弧状連結である。

定義 2.1.XXを空でない連結かつ局所弧状連結かつ半局所単連結な空間とし、基点x0∈Xx_0\in Xを固定する。

x0x_0から始まる道全体を、端点を固定するホモトピーによって割った集合をX~\widetilde Xとする。道α\alphaの類を[α][\alpha]と書き、写像

p:X~⟶X,p([α])=α(1)p:\widetilde X\longrightarrow X, \qquad p([\alpha])=\alpha(1)

を定める。

x=α(1)x=\alpha(1)とし、UUをxxの許容近傍とする。UU内のxxから始まる道η\etaを用いて

B([α],U)={[α∗η]∣η([0,1])⊆U, η(0)=x}B([\alpha],U) =\{[\alpha*\eta]\mid \eta([0,1])\subseteq U,\ \eta(0)=x\}

と定める。

許容近傍内の二点を結ぶ道の選択は、得られる道のホモトピー類を変えない。

補題 2.2.XXを空でない連結かつ局所弧状連結かつ半局所単連結な空間とし、基点x0∈Xx_0\in Xを固定する。X~\widetilde X、ppおよびB([α],U)B([\alpha],U)を定義 2.1のように定める。このとき、集合

B=B([α],U)∣[α]∈X~, U は p([α]) の許容近傍\mathcal B={B([\alpha],U)\mid [\alpha]\in\widetilde X,\ U\text{ は }p([\alpha])\text{ の許容近傍}}

はX~\widetilde Xの位相の開基をなす。この位相について、各B([α],U)B([\alpha],U)へのppの制限はUUへの同相写像である。

証明. 最初に、p∣B([α],U)p|_{B([\alpha],U)}が全単射であることを示す。UUは弧状連結であるから、任意のy∈Uy\in Uに対してx=α(1)x=\alpha(1)からyyへのUU内の道η\etaが存在する。したがって[α∗η][\alpha*\eta]はyyの逆像であり、制限写像は全射である。

η\etaとζ\zetaをUU内のxxから同じ点yyへの二つの道とする。ループη∗ζˉ\eta*\bar\zetaは許容近傍UU内にあるため、XX内で定値ループに端点固定ホモトピックである。道の積の結合律と、ζˉ∗ζ\bar\zeta*\zetaが定値道に端点固定ホモトピックであることから、η\etaとζ\zetaは端点を固定してホモトピックである。よって

[α∗η]=[α∗ζ][\alpha*\eta]=[\alpha*\zeta]

であり、yyの逆像は一点である。したがって制限写像は単射でもある。

次に開基の条件を確認する。各[α]∈X~[\alpha]\in\widetilde Xに対してp([α])p([\alpha])の許容近傍が存在し、定値道をα\alphaの後に連結すれば[α]∈B([α],U)[\alpha]\in B([\alpha],U)となる。

[γ]∈B([α],U)∩B([β],V)[\gamma]\in B([\alpha],U)\cap B([\beta],V)とする。z=p([γ])z=p([\gamma])とおく。補題 1.2により、zzの許容近傍WWでW⊆U∩VW\subseteq U\cap Vを満たすものを取る。[γ]=[α∗η][\gamma]=[\alpha*\eta]を与えるUU内の道η\etaと、[γ]=[β∗θ][\gamma]=[\beta*\theta]を与えるVV内の道θ\thetaを取る。WW内のzzから始まる任意の道ρ\rhoに対し、η∗ρ\eta*\rhoはUU内にあり、θ∗ρ\theta*\rhoはVV内にある。したがって

B([γ],W)⊆B([α],U)∩B([β],V)B([\gamma],W)\subseteq B([\alpha],U)\cap B([\beta],V)

である。以上からB\mathcal Bは開基をなす。

B\mathcal Bが定める位相をX~\widetilde Xに入れる。O⊆XO\subseteq Xを開集合とし、[α]∈p−1(O)[\alpha]\in p^{-1}(O)とする。補題 1.2により、p([α])p([\alpha])の許容近傍U⊆OU\subseteq Oが存在するから、B([α],U)⊆p−1(O)B([\alpha],U)\subseteq p^{-1}(O)である。よってppは連続である。

B([α],U)B([\alpha],U)の開部分集合AAと[γ]∈A[\gamma]\in Aを取る。開基の定義により、ある開基の元B([γ],W)B([\gamma],W)が存在して

[γ]∈B([γ],W)⊆A[\gamma]\in B([\gamma],W)\subseteq A

となる。p(B([γ],W))=Wp(B([\gamma],W))=WはXXの開集合であるから、p(A)p(A)は開である。したがってp∣B([α],U)p|_{B([\alpha],U)}は開な連続全単射であり、同相写像である。▨

3 被覆写像であること

命題 3.1.定義 2.1の写像p:X~→Xp:\widetilde X\to Xは被覆写像である。

証明.x∈Xx\in Xとし、xxの許容近傍UUを取る。XXは弧状連結であるから、x0x_0からxxへの道が存在し、p−1(x)p^{-1}(x)は空でない。各[α]∈p−1(x)[\alpha]\in p^{-1}(x)に対してB([α],U)B([\alpha],U)を考える。

最初に、これらの集合がp−1(U)p^{-1}(U)を覆うことを示す。[γ]∈p−1(U)[\gamma]\in p^{-1}(U)とし、y=p([γ])y=p([\gamma])とおく。UU内のxxからyyへの道η\etaを取る。道γ∗ηˉ\gamma*\bar\etaはx0x_0からxxへ進むから、[γ∗ηˉ]∈p−1(x)[\gamma*\bar\eta]\in p^{-1}(x)である。また、道の往復は端点固定ホモトピーによって消えるため、

[γ]=[(γ∗ηˉ)∗η]∈B([γ∗ηˉ],U)[\gamma]=[(\gamma*\bar\eta)*\eta] \in B([\gamma*\bar\eta],U)

である。

次に、二つの集合が交われば一致する添字をもつことを示す。[α],[β]∈p−1(x)[\alpha],[\beta]\in p^{-1}(x)とし、

[α∗η]=[β∗ζ][\alpha*\eta]=[\beta*\zeta]

が共通部分の一点を表すとする。ここでη\etaとζ\zetaはUU内のxxから同じ点への道である。両辺の後にηˉ\bar\etaを連結すると

[α]=[β∗ζ∗ηˉ][\alpha]=[\beta*\zeta*\bar\eta]

を得る。ζ∗ηˉ\zeta*\bar\etaはUU内のxxを基点とするループであり、XX内でヌルホモトピックである。したがって[α]=[β][\alpha]=[\beta]である。

以上により

p−1(U)=∐[α]∈p−1(x)B([α],U)p^{-1}(U)=\coprod_{[\alpha]\in p^{-1}(x)}B([\alpha],U)

である。補題 2.2により、各制限p∣B([α],U)p|_{B([\alpha],U)}はUUへの同相写像である。よってUUは均等被覆近傍であり、ppは被覆写像である。▨

4 全空間の弧状連結性と単連結性

道α:[0,1]→X\alpha:[0,1]\to Xと0≤t≤10\leq t\leq1に対し、αt(s)=α(ts)\alpha_t(s)=\alpha(ts)と定める。αt\alpha_tはx0x_0からα(t)\alpha(t)までの初期部分を再パラメータ化した道である。

補題 4.1.XXを空でない連結かつ局所弧状連結かつ半局所単連結な空間とし、基点x0∈Xx_0\in Xを固定する。X~\widetilde Xとp:X~→Xp:\widetilde X\to Xを定義 2.1のように定める。α(0)=x0\alpha(0)=x_0を満たす道α\alphaに対し、

α^:[0,1]⟶X~,α^(t)=[αt]\widehat\alpha:[0,1]\longrightarrow\widetilde X, \qquad \widehat\alpha(t)=[\alpha_t]

は連続であり、p∘α^=αp\circ\widehat\alpha=\alphaを満たす。また、α^(0)\widehat\alpha(0)は定値道の類x~0\widetilde x_0であり、α^(1)=[α]\widehat\alpha(1)=[\alpha]である。

証明.t0∈[0,1]t_0\in[0,1]とし、[αt0][\alpha_{t_0}]の任意の開基に属する近傍を取る。補題 2.2によって、その開基に属する近傍の中にB([αt0],U)B([\alpha_{t_0}],U)の形の開基に属する近傍を取ることができる。α(t0)∈U\alpha(t_0)\in UでありUUは開であるから、t0t_0の相対開近傍J⊆[0,1]J\subseteq[0,1]でα(J)⊆U\alpha(J)\subseteq Uを満たすものが存在する。

t∈Jt\in Jに対し、αt\alpha_tとαt0\alpha_{t_0}の相違はα∣J\alpha|_Jの一部分を順向きまたは逆向きに連結することだけである。再パラメータ化と道の往復を消す端点固定ホモトピーにより、[αt][\alpha_t]はB([αt0],U)B([\alpha_{t_0}],U)に属する。したがってα^(J)⊆B([αt0],U)\widehat\alpha(J)\subseteq B([\alpha_{t_0}],U)であり、α^\widehat\alphaはt0t_0で連続である。t0t_0は任意であるからα^\widehat\alphaは連続である。

残りの等式は定義から従う。▨

定理 4.2.XXが空でない連結かつ局所弧状連結かつ半局所単連結な空間なら、定義 2.1の空間X~\widetilde Xは弧状連結かつ単連結であり、

p:X~⟶Xp:\widetilde X\longrightarrow X

は普遍被覆である。

証明.命題 3.1によりppは被覆写像である。任意の点[α]∈X~[\alpha]\in\widetilde Xは、補題 4.1の道α^\widehat\alphaによってx~0\widetilde x_0と結ばれる。したがってX~\widetilde Xは弧状連結である。

λ\lambdaをx~0\widetilde x_0を基点とするX~\widetilde X内のループとし、ω=p∘λ\omega=p\circ\lambdaとおく。λ\lambdaとω^\widehat\omegaは、同じ始点x~0\widetilde x_0をもつω\omegaの持ち上げである。道の持ち上げの一意性(§E18.5 補題 2.1)により

λ=ω^\lambda=\widehat\omega

である。λ(1)=x~0\lambda(1)=\widetilde x_0である一方、補題 4.1によりω^(1)=[ω]\widehat\omega(1)=[\omega]である。よって[ω]=[ex0][\omega]=[e_{x_0}]であり、ω\omegaはXX内でヌルホモトピックである。

被覆写像が誘導する基本群準同型は単射である(§E18.5 定理 3.3)。したがって

p∗([λ])=[ω]=1p_*([\lambda])=[\omega]=1

から[λ]=1[\lambda]=1が従う。任意の基点付きループλ\lambdaがヌルホモトピックであるため、X~\widetilde Xは単連結である。よってppは普遍被覆である。▨

注意 4.3 (三つの仮定を用いる箇所). 三つの仮定は次の箇所で用いる。

  1. 連結性と局所弧状連結性からXXの弧状連結性を導く。弧状連結性により、任意の点を終点とするx0x_0からの道が存在し、ppが全射になる。
  2. 局所弧状連結性により、任意の開近傍の中に弧状連結な開近傍を選ぶ。この選択を、近傍基の共通細分と各シートの全射性に用いる。
  3. 半局所単連結性により、許容近傍内のループがXX内で消える。この性質によって、p∣B([α],U)p|_{B([\alpha],U)}の単射性と異なるシートの非交和性を得る。

例 4.4 (円周の普遍被覆). 指数写像

q:R⟶S1,q(t)=e2πitq:\mathbb R\longrightarrow S^1, \qquad q(t)=e^{2\pi it}

は被覆写像であり、R\mathbb Rは凸であるから単連結である。したがってqqは普遍被覆である。

道の類による構成との対応は、S1S^1の11から始まる道α\alphaの、00から始まる持ち上げα~\widetilde\alphaを用いて

[α]⟼α~(1)[\alpha]\longmapsto\widetilde\alpha(1)

と与えられる。端点固定ホモトピーの持ち上げは終点を保つため、この写像は well-defined である。道s↦e2πists\mapsto e^{2\pi i st}によって任意のt∈Rt\in\mathbb Rが得られる。二つの持ち上げの終点が一致すれば、持ち上げを連結して得るR\mathbb R内のループはヌルホモトピックであるため、元の二つの道は端点を固定してホモトピックである。したがって対応は全単射であり、両側の被覆座標と可換することから同相写像である。

5 ハワイアンイヤリング

普遍被覆が存在するなら、半局所単連結性は自動的に従う。

命題 5.1. 位相空間XXが普遍被覆をもつなら、XXは半局所単連結である。

証明.p:X~→Xp:\widetilde X\to Xを普遍被覆とし、x∈Xx\in Xを取る。xxの均等被覆近傍UUと、UU上の一つのシートVVを取る。xxの持ち上げx~∈V\widetilde x\in Vを固定する。

UU内のxxを基点とする任意のループα\alphaは、同相写像(p∣V)−1:U→V(p|_V)^{-1}:U\to Vによってx~\widetilde xを基点とするループへ持ち上がる。X~\widetilde Xは単連結であるから、持ち上げたループはX~\widetilde X内でヌルホモトピックである。ヌルホモトピーにppを合成すると、α\alphaはXX内でヌルホモトピックである。したがって、包含U↪XU\hookrightarrow Xが誘導する基本群準同型の像は自明である。xxは任意であるからXXは半局所単連結である。▨

命題 5.2. 原点をo=(0,0)o=(0,0)とし、

Cn={(x,y)∈R2∣(x−1/n)2+y2=1/n2},H=⋃n=1∞CnC_n=\{(x,y)\in\mathbb R^2\mid (x-1/n)^2+y^2=1/n^2\}, \qquad \mathbb H=\bigcup_{n=1}^{\infty}C_n

とおく。部分空間位相を入れたH\mathbb Hをハワイアンイヤリングという。H\mathbb Hは弧状連結かつ局所弧状連結であるが、半局所単連結でなく、普遍被覆をもたない。

証明. 各円周CnC_nはooを通り、すべての円周はooだけで交わる。各点をooへ円周に沿って結ぶことができるため、H\mathbb Hは弧状連結である。oo以外の点には一つの円周内の弧からなる近傍基がある。ooでは、十分小さい開円板との共通部分の各点をooへ円周に沿って結ぶことができるため、弧状連結な開近傍を選ぶことができる。よってH\mathbb Hは局所弧状連結である。

UUをH\mathbb Hにおけるooの任意の開近傍とする。CnC_nの各点とooとの距離は2/n2/n以下であるから、十分大きいnnについてCn⊆UC_n\subseteq Uとなる。

固定したnnに対し、rn:H→Cnr_n:\mathbb H\to C_nをCnC_n上では恒等写像とし、他の円周をooへ写す写像とする。CnC_nと⋃m≠nCm\bigcup_{m\ne n}C_mはH\mathbb Hの閉部分集合であり、交わり{o}\{o\}上で二つの定義は一致する。閉集合による貼り合わせ補題からrnr_nは連続であり、CnC_nへのレトラクションである。

CnC_nを一周するooを基点とするループをℓn\ell_nとする。ℓn\ell_nがH\mathbb H内でヌルホモトピックなら、そのヌルホモトピーにrnr_nを合成することにより、ℓn\ell_nはCnC_n内でもヌルホモトピックになる。しかしCnC_nは円周であり、π1(Cn,o)≅Z\pi_1(C_n,o)\cong\mathbb Zであるから、一周するループは非自明である。したがってUU内のループℓn\ell_nはH\mathbb H内で消えない。

任意のooの開近傍について同じ結論が成り立つため、H\mathbb Hはooで半局所単連結でない。命題 5.1により、H\mathbb Hは普遍被覆をもたない。▨

6 演習

問題 6.1.

  1. 許容近傍UU内のxxからyyへの道を二通りに選んでも、B([α],U)B([\alpha],U)におけるyyの逆像が変わらないことを証明せよ。
  2. X~\widetilde X内の基点付きループλ\lambdaに対し、p∘λp\circ\lambdaがヌルホモトピックであることからλ\lambdaがヌルホモトピックであることを導く論証を再構成せよ。
  3. 連結性、局所弧状連結性および半局所単連結性を、普遍被覆の構成で用いる箇所へそれぞれ対応させよ。また、ハワイアンイヤリングでは三条件のうちどの条件が失敗するかを述べよ。
解答.
  1. 二つの道をη,ζ\eta,\zetaとすると、η∗ζˉ\eta*\bar\zetaはUU内のループである。許容近傍の定義から、このループはXX内でヌルホモトピックである。道の積の結合律と往復する道の縮約を用いるとη\etaとζ\zetaは端点を固定してホモトピックであり、[α∗η]=[α∗ζ][\alpha*\eta]=[\alpha*\zeta]を得る。
  2. ω=p∘λ\omega=p\circ\lambdaとおく。λ\lambdaと標準持ち上げω^\widehat\omegaは同じ始点をもつため、持ち上げの一意性から一致する。λ\lambdaが閉じることから[ω]=ω^(1)=x~0[\omega]=\widehat\omega(1)=\widetilde x_0となり、ω\omegaはヌルホモトピックである。被覆が誘導するp∗p_*は単射であるため、p∗([λ])=1p_*([\lambda])=1から[λ]=1[\lambda]=1が従う。
  3. 連結性と局所弧状連結性をXXの弧状連結性に用い、局所弧状連結性を許容近傍の選択にも用いる。半局所単連結性を、許容近傍内の道の選択独立性とシートの非交和性に用いる。ハワイアンイヤリングは弧状連結かつ局所弧状連結であるが、原点で半局所単連結でない。

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参考文献

  1. Allen Hatcher, Algebraic Topology, Cambridge University Press, 2002.道のホモトピー類による普遍被覆の標準構成と存在条件を参考にした。

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