§A5.7方べきの定理と根軸

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点P\mathrm{P}の円Γ\Gammaに対する方べきとは、円の中心をO\mathrm{O}、半径をrrとするときのPO2−r2\mathrm{PO}^2-r^2という符号つきの量です。 円の外では正、内部では負、円周上では00になります。この記事では通常の角を半直線がつくる小さい方の角とし、割線の交点は指定した順序で相異なるものとする。

定義 1 (点の方べき). 半径r>0r>0、中心O\mathrm{O}の円Γ\Gammaと平面上の点P\mathrm{P}に対し、Pow⁡Γ(P):=PO2−r2\operatorname{Pow}_{\Gamma}(\mathrm{P}) := \mathrm{PO}^2-r^2を、P\mathrm{P}のΓ\Gammaに対する方べきという。

1 この記事で証明すること

この記事では、次を証明します。

  • 割線の方べきの定理:P\mathrm{P}を通る割線が円と交わる2点までの長さの積は、割線の向きによらず一定で、方べきの絶対値に等しいこと(定理 2.1)。
  • 接線の方べきの定理:外部点P\mathrm{P}から引いた接線の長さの平方が方べきに等しく、そのためP\mathrm{P}から引いた2本の接線の長さが等しいこと(定理 3.2)。
  • 根軸が直線になること:2円への方べきが等しい点の集合が、中心が異なるかぎり中心線に垂直なただ1本の直線になること(定理 5.1)。

方べきは中心までの距離だけで決まります。しかし、その値は中心を結ぶ線を測らなくても、P\mathrm{P}を通る割線上の2つの長さから読み取れます。

定理 1.1 (方べきの定理と根軸(主定理)). 半径r>0r>0の円Γ\Gammaと点P\mathrm{P}について、P\mathrm{P}を通る割線の交点をA,B\mathrm{A},\mathrm{B}とすると、符号付き長さの積PA‾PB‾\overline{\mathrm{PA}}\overline{\mathrm{PB}}は割線によらず一定である。また、外部点からの接線の接点をT\mathrm{T}とすればPT2\mathrm{PT}^2は同じ方べきに等しい。2円の根軸については、後半で座標による別証明を行う。

下の図では円と外部の点P\mathrm{P}を固定しています。P\mathrm{P}のそばの緑の点をドラッグして割線を動かしてください。交点A\mathrm{A},B\mathrm{B}は動きますが、PA⋅PB\mathrm{PA}\cdot\mathrm{PB}は1616のままです。下側の接線についてもPT2=16\mathrm{PT}^2=16になっています。

観察はここまでです。図を動かして積が変わらなかったことは、積がつねに一定であることの証明ではありません。 ここから相似と円周角を使って、どの割線でも成り立つことを示します。

2 割線の方べきの定理

定理 2.1 (割線の方べきの定理). 円Γ\Gammaの中心をO\mathrm{O}、半径をr>0r>0とし、点P\mathrm{P}を通る割線が円と異なる2点A\mathrm{A},B\mathrm{B}で交わるとする。

  1. P\mathrm{P}が円の外部にあり、半直線上にP\mathrm{P}-A\mathrm{A}-B\mathrm{B}の順で並ぶならPA⋅PB=Pow⁡Γ(P)=PO2−r2.\mathrm{PA}\cdot\mathrm{PB}=\operatorname{Pow}_{\Gamma}(\mathrm{P})=\mathrm{PO}^2-r^2.
  2. P\mathrm{P}が円の内部にあり、直線上にA\mathrm{A}-P\mathrm{P}-B\mathrm{B}の順で並ぶならPA⋅PB=−Pow⁡Γ(P)=r2−PO2.\mathrm{PA}\cdot\mathrm{PB}=-\operatorname{Pow}_{\Gamma}(\mathrm{P})=r^2-\mathrm{PO}^2.

したがって、通常の長さで作る正の積PA⋅PB\mathrm{PA}\cdot\mathrm{PB}は、割線の向きによらない。P\mathrm{P}が円周上にある場合は、一方の交点をP\mathrm{P}と数えれば積は00である。

証明の方針。 まずP\mathrm{P}を通る2本の割線をとり、円周角から2組の角を等しくして三角形の相似を作ります。これで2本の割線上の積が等しいことを示します。最後に、計算しやすい「中心O\mathrm{O}を通る割線」と比べれば、積がPO2−r2\mathrm{PO}^2-r^2またはr2−PO2r^2-\mathrm{PO}^2だと分かります。

証明.P\mathrm{P}を通るもう1本の割線と円との交点をC\mathrm{C},D\mathrm{D}とする。

まずP\mathrm{P}が円の外部にあり、各半直線上にP\mathrm{P}-A\mathrm{A}-B\mathrm{B}、P\mathrm{P}-C\mathrm{C}-D\mathrm{D}の順で並ぶ場合を考える。 2本の割線が同じなら積の等式は自明なので、異なる場合だけを考えればよい。

三角形PAD\mathrm{PAD}とPCB\mathrm{PCB}を比べる。PA\mathrm{PA}とPB\mathrm{PB}、PC\mathrm{PC}とPD\mathrm{PD}はそれぞれ同じ向きの半直線だから∠APD=∠CPB\angle \mathrm{APD}=\angle \mathrm{CPB}である。また、この配置ではA\mathrm{A},C\mathrm{C}は弦BD\mathrm{BD}の同じ側にあるので、円周角の定理より、同じ弦BD\mathrm{BD}に対する円周角は∠BAD=∠BCD\angle \mathrm{BAD}=\angle \mathrm{BCD}である。AP\mathrm{AP}とAB\mathrm{AB}、CP\mathrm{CP}とCD\mathrm{CD}はそれぞれ反対向きなので、この等式の両辺の補角をとって∠PAD=∠PCB\angle \mathrm{PAD}=\angle \mathrm{PCB}を得る。したがって§A5.1 定理 3.1の AA により△PAD∼△PCB\triangle \mathrm{PAD}\sim\triangle \mathrm{PCB}。対応する辺の比からPAPC=PDPB,\frac{\mathrm{PA}}{\mathrm{PC}}=\frac{\mathrm{PD}}{\mathrm{PB}},ゆえにPA⋅PB=PC⋅PD.\mathrm{PA}\cdot\mathrm{PB}=\mathrm{PC}\cdot\mathrm{PD}.

次にP\mathrm{P}が円の内部にあり、A\mathrm{A}-P\mathrm{P}-B\mathrm{B}、C\mathrm{C}-P\mathrm{P}-D\mathrm{D}の順で並ぶ場合を考える。三角形APC\mathrm{APC}とDPB\mathrm{DPB}では、対頂角より∠APC=∠DPB\angle \mathrm{APC}=\angle \mathrm{DPB}。この配置ではA\mathrm{A},D\mathrm{D}は弦BC\mathrm{BC}の同じ側にあるので、同じ弦BC\mathrm{BC}に対する円周角より∠PAC=∠PDB\angle \mathrm{PAC}=\angle \mathrm{PDB}である。よって AA で△APC∼△DPB\triangle \mathrm{APC}\sim\triangle \mathrm{DPB}となり、PAPD=PCPB,\frac{\mathrm{PA}}{\mathrm{PD}}=\frac{\mathrm{PC}}{\mathrm{PB}},したがって再びPA⋅PB=PC⋅PD.\mathrm{PA}\cdot\mathrm{PB}=\mathrm{PC}\cdot\mathrm{PD}.

以上で、外部でも内部でも積は割線によらない。そこでO\mathrm{O}を通る直線を選ぶ。P\mathrm{P}が外部なら、近い交点と遠い交点までの距離はそれぞれPO−r\mathrm{PO}-r,PO+r\mathrm{PO}+rだからPA⋅PB=(PO−r)(PO+r)=PO2−r2.\mathrm{PA}\cdot\mathrm{PB}=(\mathrm{PO}-r)(\mathrm{PO}+r)=\mathrm{PO}^2-r^2.P\mathrm{P}が内部なら、反対向きの2交点までの距離はr−POr-\mathrm{PO},r+POr+\mathrm{PO}だからPA⋅PB=(r−PO)(r+PO)=r2−PO2.\mathrm{PA}\cdot\mathrm{PB}=(r-\mathrm{PO})(r+\mathrm{PO})=r^2-\mathrm{PO}^2.P=O\mathrm{P}=\mathrm{O}のときも両方の距離がrrなので同じ式になる。

P\mathrm{P}が円周上ならPO=r\mathrm{PO}=rで方べきは00であり、一方の交点がP\mathrm{P}自身なので積も00である。これですべての場合を示した。▨

内部の場合にも符号を一つの式で扱いたければ、直線に向きを入れ、PA→\overrightarrow{\mathrm{PA}},PB→\overrightarrow{\mathrm{PB}}を符号つきの長さとして読めばPA→ PB→=Pow⁡Γ(P)\overrightarrow{\mathrm{PA}}\,\overrightarrow{\mathrm{PB}}=\operatorname{Pow}_{\Gamma}(\mathrm{P})と統一できます。内部では2点がP\mathrm{P}の反対側にあるため、積が負になるわけです。

3 接線の方べきの定理

接線の場合は2つの交点が接点T\mathrm{T}に重なります。そのため、積は平方になります。

補題 3.1 (接線と弦が作る角). 円Γ\GammaのT\mathrm{T}における接線上に点P\mathrm{P}をとり、円周上にT\mathrm{T}と異なる相異なる2点A\mathrm{A},B\mathrm{B}をとる。P\mathrm{P}とB\mathrm{B}が直線AT\mathrm{AT}の反対側にあるなら∠PTA=∠TBA.\angle \mathrm{PTA}=\angle \mathrm{TBA}.

証明. 中心をO\mathrm{O}とする。接線PT\mathrm{PT}は半径OT\mathrm{OT}に垂直である。実際、垂直でないと仮定してO\mathrm{O}から接線へ下ろした垂線の足をH\mathrm{H}とすると、H≠T\mathrm{H}\ne\mathrm{T}かつOH<OT=r\mathrm{OH}<\mathrm{OT}=rとなる。すると直線PT\mathrm{PT}は円の内部を通って2点で円と交わり、接線であることに反する。

0<α≤180°0<\alpha\le 180°を弦AT\mathrm{AT}に対する小さい方の中心角とする。二等辺三角形OAT\mathrm{OAT}の底角は(180°−α)/2(180°-\alpha)/2なので、接線と弦が作る小さい方の角は90°−180°−α2=α2.90°-\frac{180°-\alpha}{2}=\frac{\alpha}{2}.一方、§A5.5 定理 1.1より、円周上から弦AT\mathrm{AT}を見る角は、点が弦のどちら側にあるかに応じてα/2\alpha/2またはその補角になる。接線と弦が作る2つの角も同じ2つの補角である。P\mathrm{P}とB\mathrm{B}が直線AT\mathrm{AT}の反対側にあるという条件が、対応する方の角を選ぶので∠PTA=∠TBA\angle \mathrm{PTA}=\angle \mathrm{TBA}である。▨

定理 3.2 (接線の方べきの定理). 点P\mathrm{P}が円Γ\Gammaの外部にあり、P\mathrm{P}から引いた接線の接点をT\mathrm{T}とする。また、P\mathrm{P}を通る任意の割線と円との交点を、P\mathrm{P}に近い方からA\mathrm{A},B\mathrm{B}とする。このときPT2=PA⋅PB=Pow⁡Γ(P).\mathrm{PT}^2=\mathrm{PA}\cdot\mathrm{PB}=\operatorname{Pow}_{\Gamma}(\mathrm{P}).したがって、P\mathrm{P}から引いた2本の接線の長さは等しい。

証明の方針。△PTA\triangle \mathrm{PTA}と△PBT\triangle \mathrm{PBT}を比べます。P\mathrm{P}の角は共通で、もう1組は接線と弦が作る角の補題で等しくなります。相似からPT\mathrm{PT}が比例式の両側に現れ、平方PT2\mathrm{PT}^2が得られます。

証明.P\mathrm{P}-A\mathrm{A}-B\mathrm{B}の順に並ぶので、PA\mathrm{PA}とPB\mathrm{PB}は同じ半直線上にあり、∠TPA=∠BPT.\angle \mathrm{TPA}=\angle \mathrm{BPT}.また、線分PB\mathrm{PB}は直線AT\mathrm{AT}とA\mathrm{A}で交わり、A\mathrm{A}はP\mathrm{P}とB\mathrm{B}の間にあるから、P\mathrm{P}とB\mathrm{B}は直線AT\mathrm{AT}の反対側にある。よって補題 3.1から∠PTA=∠PBT\angle \mathrm{PTA}=\angle \mathrm{PBT}を得る。したがって AA により△PTA∼△PBT\triangle \mathrm{PTA}\sim\triangle \mathrm{PBT}である。対応する辺の比はPTPB=PAPT,\frac{\mathrm{PT}}{\mathrm{PB}}=\frac{\mathrm{PA}}{\mathrm{PT}},ゆえにPT2=PA⋅PB.\mathrm{PT}^2=\mathrm{PA}\cdot\mathrm{PB}.定理 2.1により右辺はPow⁡Γ(P)\operatorname{Pow}_{\Gamma}(\mathrm{P})である。

もう一つの接点をT′\mathrm{T}'とすれば、同じ式からPT′2=Pow⁡Γ(P)=PT2\mathrm{PT}'^2=\operatorname{Pow}_{\Gamma}(\mathrm{P})=\mathrm{PT}^2。両辺は長さなのでPT′=PT\mathrm{PT}'=\mathrm{PT}である。▨

P\mathrm{P}が円の内部にあるとき、P\mathrm{P}を通る実数平面上の接線は存在しません。P\mathrm{P}が円周上にあるときはP\mathrm{P}における接線が1本だけあり、接点をT=P\mathrm{T}=\mathrm{P}とみなせばPT2=0=Pow⁡Γ(P)\mathrm{PT}^2=0=\operatorname{Pow}_{\Gamma}(\mathrm{P})です。ただし、これは正の長さをもつ接線線分についての主張ではなく、退化した場合です。

4 2円の根軸

定義 4.1 (根軸). 2円Γ1\Gamma_1,Γ2\Gamma_2に対し、両方の円に対する方べきが等しい点全体R(Γ1,Γ2):={X∣Pow⁡Γ1(X)=Pow⁡Γ2(X)}\mathcal{R}(\Gamma_1,\Gamma_2):=\{\mathrm{X}\mid \operatorname{Pow}_{\Gamma_1}(\mathrm{X})=\operatorname{Pow}_{\Gamma_2}(\mathrm{X})\}を2円の根軸という。以下では、縮退時も含めてこの等方べき点の集合をR(Γ1,Γ2)\mathcal{R}(\Gamma_1,\Gamma_2)と書く。

「等しい」という条件には2次式が2つ現れますが、差をとるとx2+y2x^2+y^2が消えます。これが根軸が直線になる理由です。

5 別証明:座標による根軸の分類

根軸は「方べきが等しい」という円の量を、2円の中心・半径から直線の方程式へ翻訳する主題である。ここでは初等幾何の主証明とは分け、座標展開を別証明として置く。

定理 5.1 (根軸の存在と縮退).Γi\Gamma_iの中心をOi\mathrm{O}_i、半径をri>0r_i>0とする。

  1. O1≠O2\mathrm{O}_1\ne\mathrm{O}_2なら、根軸は必ずただ1本の直線として存在し、直線O1O2\mathrm{O}_1\mathrm{O}_2に垂直である。2円が交わらない場合にも存在する。
  2. O1=O2\mathrm{O}_1=\mathrm{O}_2かつr1≠r2r_1\ne r_2、すなわち異なる同心円なら、根軸は空集合である。
  3. O1=O2\mathrm{O}_1=\mathrm{O}_2かつr1=r2r_1=r_2、すなわち2円が一致するなら、根軸は平面全体であり、 1本の直線には定まらない。

証明の方針。 座標を入れて2つの方べきの差を展開します。2次の項が消え、中心が異なるときは係数が同時には00にならない1次方程式が残ります。同心の場合だけは変数も消えるので、半径が異なるか等しいかを分けます。

証明.Oi=(ai,bi)\mathrm{O}_i=(a_i,b_i)、X=(x,y)\mathrm{X}=(x,y)とする。等方べき条件は(x−a1)2+(y−b1)2−r12=(x−a2)2+(y−b2)2−r22(x-a_1)^2+(y-b_1)^2-r_1^2=(x-a_2)^2+(y-b_2)^2-r_2^2である。両辺を展開してx2+y2x^2+y^2を消すと2(a2−a1)x+2(b2−b1)y=a22+b22−a12−b12+r12−r222(a_2-a_1)x+2(b_2-b_1)y=a_2^2+b_2^2-a_1^2-b_1^2+r_1^2-r_2^2を得る。

O1≠O2\mathrm{O}_1\ne\mathrm{O}_2ならa2−a1a_2-a_1,b2−b1b_2-b_1は同時には00でないので、これは空でないただ1本の直線の方程式である。その法線の向きは(a2−a1,b2−b1)(a_2-a_1,b_2-b_1)、すなわちO1O2\mathrm{O}_1\mathrm{O}_2の向きだから、根軸はO1O2\mathrm{O}_1\mathrm{O}_2に垂直である。

O1=O2\mathrm{O}_1=\mathrm{O}_2なら左辺は00となり、等方べき条件は0=r12−r220=r_1^2-r_2^2になる。半径が異なれば満たす点はなく、半径が等しければすべての点が満たす。以上で3場合を尽くした。▨

系 5.2 (共通弦と根軸). 中心の異なる2円Γ1\Gamma_1,Γ2\Gamma_2が異なる2点U\mathrm{U},V\mathrm{V}で交わるなら、根軸は共通弦UV\mathrm{UV}を含む直線そのものである。

証明.U\mathrm{U}は両方の円周上にあるので、両方の円に対する方べきが00である。したがってU\mathrm{U}は根軸上にあり、同様にV\mathrm{V}も根軸上にある。定理 5.1により根軸は1本の直線であり、異なる2点U\mathrm{U},V\mathrm{V}を通る直線もただ1本だから、根軸は直線UV\mathrm{UV}に一致する。▨

2円が1点U\mathrm{U}で接する場合もU\mathrm{U}は根軸上にあります。このとき根軸は中心線に垂直なので、U\mathrm{U}における共通接線です。2円が交わらない非同心円でも根軸は存在しますが、その直線上に2円の共通点はありません。

7 この先:極線へ

外部点P\mathrm{P}から円Γ\Gammaへ2本の接線を引き、接点をT1\mathrm{T}_1,T2\mathrm{T}_2とします。直径OP\mathrm{OP}の円をΔ\Deltaとすると、∠OTiP=90°\angle \mathrm{OT}_i\mathrm{P}=90°なのでT1\mathrm{T}_1,T2\mathrm{T}_2はΓ\GammaとΔ\Deltaの共通点です。したがって系 5.2より、接点を結ぶ直線T1T2\mathrm{T}_1\mathrm{T}_2は2円の根軸になります。

中心O\mathrm{O}を原点、P\mathrm{P}の位置を(p,q)(p,q)とすると、この根軸の方程式はpx+qy=r2px+qy=r^2です。applied で扱う極線とは、この接点を結ぶ直線を、接線が実際には引けない内部点にまで同じ方程式で拡張したものです。方べきで2つの円を比べると根軸が現れ、その特別な場合として極線が現れる、という順につながっています。

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