§E16.12項モデルと完全性定理

最終更新

Henkin 拡大は、存在文に必要な証人を閉項として用意する。極大無矛盾理論は、各文とその否定のちょうど一方を含む。この二つの性質を合わせると、閉項そのものから理論のモデルを構成することができる。

同じ対象を表す二つの閉項を別の要素として残すことができない。このため、理論が等しいと証明する閉項を同一視する。関数と関係の解釈が同値類の代表元に依存しないことを証明した後、論理式の構造に関する帰納法によって、項モデルにおける真理と理論における証明可能性が一致することを示す。

1 証明可能な等号による商

LLを集合サイズの有限項言語、T⊆Sent⁡(L)T\subseteq\operatorname{Sent}(L)を構文的に無矛盾な理論とする。§E16.11 定理 6.1によって得られる拡大言語と理論をLH,THL^H,T^Hと書く。LHL^Hの閉項全体をCTerm⁡(LH)\operatorname{CTerm}(L^H)と書く。

定義 1.1 (証明可能な等号).t,u∈CTerm⁡(LH)t,u\in\operatorname{CTerm}(L^H)に対して

t∼THu⟺TH⊢t=ut\sim_{T^H}u \quad\Longleftrightarrow\quad T^H\vdash t=u

と定める。この関係を 証明可能等号関係 (provable-equality relation) という。文脈から明らかな場合は添字を省いてt∼ut\sim uと書き、ttの同値類を[t][t]と書く。

定理 1.2. 関係∼\simはCTerm⁡(LH)\operatorname{CTerm}(L^H)上の同値関係である。さらに、任意の非負整数nnについて次が成り立つ。

  1. ffがnn項関数記号であり、すべてのi<ni<nについてti∼uit_i\sim u_iなら、 f(t1,…,tn)∼f(u1,…,un).f(t_1,\ldots,t_n)\sim f(u_1,\ldots,u_n).
  2. RRがnn項関係記号であり、すべてのi<ni<nについてti∼uit_i\sim u_iなら、 TH⊢R(t1,…,tn)↔R(u1,…,un).T^H\vdash R(t_1,\ldots,t_n)\leftrightarrow R(u_1,\ldots,u_n). 特に、R(t1,…,tn)R(t_1,\ldots,t_n)とR(u1,…,un)R(u_1,\ldots,u_n)の一方がTHT^Hから導出可能であることと、他方がTHT^Hから導出可能であることは同値である。

n=0n=0の場合には、二つの引数列はともに空であり、同じ零項記号の解釈を比較する。

証明. 等号公理の反射律からTH⊢t=tT^H\vdash t=tなので、t∼tt\sim tである。§E16.10 補題 4.1により、t∼ut\sim uならu∼tu\sim tであり、t∼ut\sim uかつu∼vu\sim vならt∼vt\sim vである。したがって∼\simは同値関係である。

ffをnn項関数記号とし、各ti∼uit_i\sim u_iを仮定する。定義によりTH⊢ti=uiT^H\vdash t_i=u_iである。有限個の等式を命題論理の派生則によって連言にまとめ、関数合同公理

(t1=u1∧⋯∧tn=un)→f(t1,…,tn)=f(u1,…,un)(t_1=u_1\land\cdots\land t_n=u_n) \to f(t_1,\ldots,t_n)=f(u_1,\ldots,u_n)

へ modus ponens を適用すると、TH⊢f(tˉ)=f(uˉ)T^H\vdash f(\bar t)=f(\bar u)を得る。n=0n=0では前件が空の連言であり、結論は同じ零項関数記号が表す閉項の反射的等式である。

RRをnn項関係記号とする。同じ連言と関係合同公理から

TH⊢R(t1,…,tn)↔R(u1,…,un)T^H\vdash R(t_1,\ldots,t_n)\leftrightarrow R(u_1,\ldots,u_n)

を得る。双条件の二方向と modus ponens により、一方が導出可能なら他方も導出可能である。n=0n=0では公理は同じ零項関係RRと自身の双条件を述べるので、同じ結論が成り立つ。以上はすべての有限nnに対する個別の公理スキーマに基づいており、二項演算だけの商降下には依存しない。▨

2 項モデル

定義 2.1.THT^Hの項モデル (term model)MTHM_{T^H}を次のように定める。

∣MTH∣=CTerm⁡(LH)/∼.|M_{T^H}|=\operatorname{CTerm}(L^H)/{\sim}.

nn項関数記号ffとnn項関係記号RRの解釈を

fMTH([t1],…,[tn])=[f(t1,…,tn)],RMTH={([t1],…,[tn]):TH⊢R(t1,…,tn)}\begin{aligned} f^{M_{T^H}}([t_1],\ldots,[t_n]) &=[f(t_1,\ldots,t_n)],\\ R^{M_{T^H}} &=\left\{([t_1],\ldots,[t_n]):T^H\vdash R(t_1,\ldots,t_n)\right\} \end{aligned}

によって定める。論理的等号は、商集合上の同一性として解釈する。

定理 1.2により、関数の値と関係の真理値は代表元の選択に依存しない。 Henkin 構成では少なくとも一つの新定数が加わるため閉項が存在し、項モデルの台集合は空でない。より具体的には、一自由変数論理式x=xx=xに対する証人定数が閉項を与える。

補題 2.2.τ\tauを、各変数xxへ閉項τ(x)\tau(x)を割り当てる写像とし、sτ(x)=[τ(x)]s_\tau(x)=[\tau(x)]とおく。任意のLHL^H項rrについて

⟦r⟧sτMTH=[r[τ]]\llbracket r\rrbracket_{s_\tau}^{M_{T^H}}=[r[\tau]]

が成り立つ。r[τ]r[\tau]は、rrに実際に現れる有限個の変数だけを対応する閉項へ同時代入した閉項である。

証明.rrの構造に関する帰納法を用いる。r=xr=xなら、左辺は定義によりsτ(x)=[τ(x)]s_\tau(x)=[\tau(x)]であり、右辺と一致する。rrが定数記号なら、両辺はその定数の同値類である。

r=f(r1,…,rn)r=f(r_1,\ldots,r_n)とする。帰納法の仮定と項モデルの関数解釈により

⟦f(r1,…,rn)⟧sτMTH=fMTH([r1[τ]],…,[rn[τ]])=[f(r1[τ],…,rn[τ])]=[r[τ]].\begin{aligned} \llbracket f(r_1,\ldots,r_n)\rrbracket_{s_\tau}^{M_{T^H}} &=f^{M_{T^H}}([r_1[\tau]],\ldots,[r_n[\tau]])\\ &=[f(r_1[\tau],\ldots,r_n[\tau])]\\ &=[r[\tau]]. \end{aligned}

n=0n=0の場合も第2行が零項関数の定義そのものである。▨

3 真理補題

論理式φ\varphiと閉項割当てτ\tauに対し、φ[τ]\varphi[\tau]はFV(φ)FV(\varphi)に属する有限個の変数をτ\tauの閉項へ捕獲を避けて同時代入した文を表す。

補題 3.1. 任意のLHL^H論理式φ\varphiと閉項割当てτ\tauについて、

MTH,sτ⊨φ⟺TH⊢φ[τ]M_{T^H},s_\tau\models\varphi \quad\Longleftrightarrow\quad T^H\vdash\varphi[\tau]

が成り立つ。

同値な有限変数表示として、FV(φ)⊆{x1,…,xn}FV(\varphi)\subseteq\{x_1,\ldots,x_n\}とし、s(xi)=[ti]s(x_i)=[t_i]とすれば、

MTH,s⊨φ⟺TH⊢φ[x1:=t1,…,xn:=tn]M_{T^H},s\models\varphi \quad\Longleftrightarrow\quad T^H\vdash\varphi[x_1:=t_1,\ldots,x_n:=t_n]

である。

証明の方針は、論理式の構造に関する帰納法である。全称量化子の逆向きでは、全閉項による例を証明することができることから全称文を導く必要がある。全称文を証明することができないと仮定すると、その否定の存在文に Henkin 証人を与えることができ、全閉項による例と矛盾する。

証明.φ\varphiの構造に関する帰納法を用いる。

φ\varphiがr=ur=uなら、補題 2.2と商集合の等号から

MTH,sτ⊨r=u⟺[r[τ]]=[u[τ]]⟺r[τ]∼u[τ]⟺TH⊢r[τ]=u[τ]\begin{aligned} M_{T^H},s_\tau\models r=u &\Longleftrightarrow [r[\tau]]=[u[\tau]]\\ &\Longleftrightarrow r[\tau]\sim u[\tau]\\ &\Longleftrightarrow T^H\vdash r[\tau]=u[\tau] \end{aligned}

を得る。φ=R(r1,…,rn)\varphi=R(r_1,\ldots,r_n)の場合も、項評価補題と関係の定義から

MTH,sτ⊨R(rˉ)⟺TH⊢R(rˉ[τ])M_{T^H},s_\tau\models R(\bar r) \Longleftrightarrow T^H\vdash R(\bar r[\tau])

を得る。n=0n=0も同じ定義に含まれる。

φ=¬ψ\varphi=\neg\psiとする。帰納法の仮定と極大無矛盾性により

MTH,sτ⊨¬ψ⟺MTH,sτ⊭ψ⟺TH⊬ψ[τ]⟺TH⊢¬ψ[τ].\begin{aligned} M_{T^H},s_\tau\models\neg\psi &\Longleftrightarrow M_{T^H},s_\tau\not\models\psi\\ &\Longleftrightarrow T^H\nvdash\psi[\tau]\\ &\Longleftrightarrow T^H\vdash\neg\psi[\tau]. \end{aligned}

最後の同値は§E16.11 補題 5.3 (1)と§E16.11 補題 5.3 (2)による。

φ=ψ→χ\varphi=\psi\to\chiとする。含意の意味と二つの帰納法の仮定により、左辺が真であることはTH⊬ψ[τ]T^H\nvdash\psi[\tau]またはTH⊢χ[τ]T^H\vdash\chi[\tau]と同値である。§E16.11 補題 5.3 (1)と§E16.11 補題 5.3 (3)により、同じ条件はTH⊢ψ[τ]→χ[τ]T^H\vdash\psi[\tau]\to\chi[\tau]と同値である。

φ=∀xψ\varphi=\forall x\psiとする。束縛変数を必要ならアルファ変換し、xxがτ\tauで代入する閉項に現れないようにする。xx以外の自由変数をτ\tauで置き換えた論理式をθ(x)\theta(x)と書く。まずTH⊢∀xθ(x)T^H\vdash\forall x\theta(x)とする。任意の閉項ttについて全称具体化の公理 (Q1) からTH⊢θ(t)T^H\vdash\theta(t)である。帰納法の仮定により、MTH,sτ[x↦[t]]⊨ψM_{T^H},s_\tau[x\mapsto[t]]\models\psiである。項モデルの各要素に対して、その要素を同値類として表す閉項ttが存在するので、MTH,sτ⊨∀xψM_{T^H},s_\tau\models\forall x\psiを得る。

逆にMTH,sτ⊨∀xψM_{T^H},s_\tau\models\forall x\psiとする。任意の閉項ttについて帰納法の仮定からTH⊢θ(t)T^H\vdash\theta(t)である。TH⊬∀xθ(x)T^H\nvdash\forall x\theta(x)と仮定する。極大無矛盾性によりTH⊢¬∀xθ(x)T^H\vdash\neg\forall x\theta(x)であり、量化子の否定に関する派生同値からTH⊢∃x¬θ(x)T^H\vdash\exists x\neg\theta(x)を得る。 Henkin 性により、Henkin 定数ccが存在して

TH⊢∃x¬θ(x)→¬θ(c)T^H\vdash\exists x\neg\theta(x)\to\neg\theta(c)

となる。modus ponens によりTH⊢¬θ(c)T^H\vdash\neg\theta(c)となるが、全閉項の場合からTH⊢θ(c)T^H\vdash\theta(c)でもある。θ(c)\theta(c)とその否定の二つの導出はTHT^Hの無矛盾性に反する。したがってTH⊢∀xθ(x)T^H\vdash\forall x\theta(x)である。

存在量化子は∃xψ:=¬∀x¬ψ\exists x\psi:=\neg\forall x\neg\psiと定義されるため、以上の帰納法にすでに含まれる。証人の対応を直接確認すると、TH⊢∃xθ(x)T^H\vdash\exists x\theta(x)なら Henkin 性により、TH⊢θ(c)T^H\vdash\theta(c)を満たす閉項ccが存在する。帰納法の仮定から[c][c]が意味論的な証人になる。逆に意味論的な証人[t][t]が存在すれば、帰納法の仮定からTH⊢θ(t)T^H\vdash\theta(t)であり、存在量化子導入の派生則からTH⊢∃xθ(x)T^H\vdash\exists x\theta(x)となる。

以上で原始結合子のすべての場合を処理した。有限変数表示では、s(xi)=[ti]s(x_i)=[t_i]となる閉項割当てτ\tauを選び、残りの変数へ一つの固定閉項を割り当てる。§E16.6 定理 4.1により、ssとsτs_\tauのFV(φ)FV(\varphi)外での違いは真理値を変えない。▨

4 モデル存在定理

定理 4.1.LLを集合サイズの有限項言語、T⊆Sent⁡(L)T\subseteq\operatorname{Sent}(L)を構文的に無矛盾な理論とする。このときTTはモデルMMをもつ。さらに

∣M∣≤κ(L,T):=max⁡(ℵ0,∣L∣,∣T∣)|M|\le\kappa(L,T):=\max(\aleph_0,|L|,|T|)

とすることができる。

証明.§E16.11 定理 6.1によりTTを極大無矛盾な Henkin 理論THT^Hへ拡大し、定義 2.1の項モデルMTHM_{T^H}を作る。σ∈TH\sigma\in T^Hは文なので、真理補題で代入する自由変数は無い。§E16.11 補題 5.3の導出閉包と補題 3.1により

MTH⊨σ⟺TH⊢σ⟺σ∈THM_{T^H}\models\sigma \quad\Longleftrightarrow\quad T^H\vdash\sigma \quad\Longleftrightarrow\quad \sigma\in T^H

である。したがってMTH⊨THM_{T^H}\models T^Hであり、特にMTH⊨TM_{T^H}\models Tである。厳密にはMTHM_{T^H}は拡大言語の構造なので、元の言語LLへの還元をMMとすればM⊨TM\models Tである。

§E16.11 系 2.2によりLHL^Hの閉項集合は高々κ(L,T)\kappa(L,T)個である。項モデルの台集合はその商なので∣M∣=∣MTH∣≤κ(L,T)|M|=|M_{T^H}|\le\kappa(L,T)である。▨

系 4.2. 任意のLL理論TTについて、TTが充足可能であることと、TTが構文的に無矛盾であることは同値である。

証明. モデルをもつ理論が無矛盾であることは健全性から従う。無矛盾な理論がモデルをもつことは定理 4.1で証明した。▨

5 強完全性定理

補題 5.1.T⊆Sent⁡(L)T\subseteq\operatorname{Sent}(L)とφ∈Sent⁡(L)\varphi\in\operatorname{Sent}(L)について、T⊬φT\nvdash\varphiならT∪{¬φ}T\cup\{\neg\varphi\}は構文的に無矛盾である。

証明.T∪{¬φ}T\cup\{\neg\varphi\}が矛盾すると仮定する。演繹定理によりT⊢¬φ→⊥T\vdash\neg\varphi\to\botである。古典命題論理では(¬φ→⊥)→φ(\neg\varphi\to\bot)\to\varphiを導出することができるので、modus ponens によりT⊢φT\vdash\varphiとなり、T⊬φT\nvdash\varphiという仮定に反する。▨

定理 5.2 (一階論理の強完全性定理). 集合サイズの有限項言語LL、任意の理論T⊆Sent⁡(L)T\subseteq\operatorname{Sent}(L)、任意の文φ∈Sent⁡(L)\varphi\in\operatorname{Sent}(L)について

T⊨φ⟺T⊢φT\models\varphi \quad\Longleftrightarrow\quad T\vdash\varphi

が成り立つ。

証明の方針は、健全性で右から左を示し、左から右は対偶を用いることである。T⊬φT\nvdash\varphiなら、T∪{¬φ}T\cup\{\neg\varphi\}のモデルを構成し、T⊨φT\models\varphiを否定する。

証明.T⊢φT\vdash\varphiなら、一階 Hilbert 系の健全性によりT⊨φT\models\varphiである。

逆向きの対偶を示す。T⊬φT\nvdash\varphiとする。補題 5.1によりT∪{¬φ}T\cup\{\neg\varphi\}は構文的に無矛盾である。定理 4.1を適用すると、あるLL構造MMが存在して

M⊨T∪{¬φ}M\models T\cup\{\neg\varphi\}

となる。したがってM⊨TM\models TかつM⊭φM\not\models\varphiであり、T⊭φT\not\models\varphiである。対偶によりT⊨φT\models\varphiならT⊢φT\vdash\varphiである。▨

注意 5.3 (可算性は完全性の仮定ではない).定理 5.2は、言語LLと理論TTが可算であることを仮定しない。濃度は Henkin 言語、閉項集合、および構成されるモデルの大きさを評価するときにだけ現れる。意味論的帰結と形式的導出の一致そのものは、任意の集合サイズの有限項言語と任意の理論について成り立つ。

6 項モデルの具体的な読み方

例 6.1 (等しいと証明される定数の同一視).a,ba,bを定数記号、ffを一項関数記号とし、極大無矛盾な Henkin 理論THT^Hが

TH⊢a=b,TH⊢∀x f(x)=xT^H\vdash a=b, \qquad T^H\vdash\forall x\,f(x)=x

を満たすとする。項モデルでは[a]=[b][a]=[b]である。また全称具体化の公理 (Q1) からTH⊢f(a)=aT^H\vdash f(a)=aなので

fMTH([a])=[f(a)]=[a]f^{M_{T^H}}([a])=[f(a)]=[a]

である。項の文字列が異なっていても、理論が等しいと証明する項は同じモデル要素を表す。

7 演習

問題 7.1.

  1. ti∼uit_i\sim u_iからR(tˉ)R(\bar t)とR(uˉ)R(\bar u)の証明可能性が一致することを、関係合同公理から導け。
  2. 真理補題の全称量化子の場合に Henkin 性が必要になる向きを答えよ。
  3. T⊬φT\nvdash\varphiからT⊭φT\not\models\varphiを導く構造を説明せよ。
  4. 完全性定理の証明で、言語が可算であるという仮定を用いていないことを確認せよ。
解答 (確認問題の解答).
  1. 各ti∼uit_i\sim u_iはTH⊢ti=uiT^H\vdash t_i=u_iを意味する。等式を連言にまとめて関係合同公理へ適用するとTH⊢R(tˉ)↔R(uˉ)T^H\vdash R(\bar t)\leftrightarrow R(\bar u)を得る。双条件の二方向へ modus ponens を適用する。
  2. すべての閉項ttについてTH⊢θ(t)T^H\vdash\theta(t)であることからTH⊢∀xθ(x)T^H\vdash\forall x\theta(x)を導く向きで必要になる。全称文を証明することができないと仮定したとき、∃x¬θ(x)\exists x\neg\theta(x)の Henkin 証人が反例となる閉項を与える。
  3. 補題 5.1によりT∪{¬φ}T\cup\{\neg\varphi\}は無矛盾である。モデル存在定理でそのモデルMMを取れば、M⊨TM\models TかつM⊭φM\not\models\varphiである。
  4. 集合サイズの構文対象を整列し、その濃度を§E16.11 補題 2.1で評価した。可算列挙ではなく選択公理と一般濃度評価を用いたため、可算性は仮定していない。

▨

参考文献

  1. Herbert B. Enderton, A Mathematical Introduction to Logic, 2nd ed., Academic Press, 2001.項モデル、真理補題、モデル存在定理、および完全性定理を参考にした。
  2. C. C. Chang and H. Jerome Keisler, Model Theory, 3rd ed., Dover Publications, 2012, originally published 1990.任意濃度の言語と理論に対する強完全性を参考にした。

前提記事